
日々、行政書士としての様々な相談やキャリア相談を受けていると、年齢も立場も違う多くの方が、似たような言葉を口にされます。
「~を開業するのは、もう年齢的に遅いですよねぇ、、、」
「今さら新しいことを始めても…」
「失敗したらどうしようと思うと、もう少し検討してからと思うんです」
その気持ちは、とてもよく分かります。
人生経験を積むほど、失うものが多く感じ、変化することが怖くなるのです。
家族、仕事、お金、健康・・・若い頃のように勢いだけで動けるものではありません。
でも、一つだけ確かなことがあるのです。
「人生は、いつでも“今日”が一番若い」そして「その若さは明日にはもう戻ってこない。」
ということ。これは不安を煽りたいわけではありません。むしろ逆です。
しかし、現実から目を背けることはできません。お金や仕事には、困ったときの対応策があります。
けれど、人生の時間だけは取り戻すことも、先送りすることもできないのです。
その前提だけは、静かにけれど確かに認識する必要があります。
私はセカンドキャリアの支援に携わる中で感じています。
セカンドキャリアで新しい道に進める人と、ずっと迷い続けて踏み出せない人の差は、能力や才能だけではありません。
大きいのは、「やれるかどうか」ではなく「やるか、やらないか」という覚悟を持った決断です。
もちろん無謀な挑戦を勧めたいわけではありません。生活設計も必要です。
家族との相談も必要です。準備も必要です。
でも、準備が100%整う日は、たぶん一生来ません。
資格取得も。独立開業も。転職も。副業も。学び直しも。
覚悟を持って「やる」と決めて一歩踏み出した人だけが、新たな景色を見ることができるのです。
新たな挑戦というと、会社を辞めて退路を断つとか、大きな投資をして勝負するとか、そういう極端なイメージを持つ方もいます。確かにそれもひとつの挑戦の形です。
でも、何よりも大切なのは「小さな一歩」です。
・誰かに相談してみる
・ブログを一本書いてみる
・副業を始めてみる
・勉強を1日30分だけ始めてみる
・資格予備校の資料請求をする
その程度で十分です。昨日まで止まっていたものが、少しでも動き出せば、人生は変わり始めます。
5年後、10年後の自分が今日を振り返ったとき。
「あの時、始めておけばよかった」そう思うことはあっても、
「あの時、始めなければよかった」と思うことは、意外と少ないものです。
挑戦するということはそれ自体が大きな人生の経験として残ります。
そして挑戦しなかった時間は、決して戻りません。
「あの時やっておけばよかった」という挑戦しなかった後悔は、どうすることもできない分、大変苦しく、時間が経つほどに重いものになることがあります。
人生は長いようで、意外と短い。だからこそ、完璧になるのを待つより、少し不格好でも始めてみる。
その方が、後悔の少ない人生につながるのではないかと思っています。
人生はいつでも今日が一番若いのです。
セカンドキャリアで新たな道に踏み出せるかどうかは、「やれるかどうか」ではなく「やるか、やらないか」という覚悟を持った決断です。
その選択の積み重ねが、未来を作っていくのだと思います。
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私は30年以上勤務した会社で、リストラ計画を作成し遂行する立場と、社員個人として雇用調整の面談を受ける立場の両方を何度も経験した。
度重なる事業売却と雇用調整によって、大好きだった事業がなくなり、快活で温かかった風土も大きく変質してしまった。
会社の事業規模が3分の1にまで縮小し、自らの待遇も変わったが、とにかく家族を守るために会社に残ることを選択し続けた。
けれど心の奥底にはいつも「たった一度の人生。このままではいけない」という思いを抱え続けていた。
度重なる変化の中で、自分自身も将来への不安や迷いを抱えるようになっていた。
そんなとき、ふと心の奥から
「自分と同じようにセカンドキャリアに悩む中高年世代の相談相手になれないだろうか」という声が聞こえてきた。
心の声に正直になったとき、私は躊躇なくキャリアコンサルタントになるための養成講習に申し込みをしていた。
50歳を過ぎてからのほんの小さな一歩だった。けれど、今思えばその小さな一歩こそが、セカンドキャリアに踏み出すためのとても大きな一歩であった。
だから私は、今日も誰かの人生の転機に寄り添う仕事を続けている。